冬の王様、タラ様をいただく
さかな女子部です。
今年も師走となりました。
当、さかな女子部には、
仕事を持っていたり、
他にもいろいろな活動に参加している
アグレッシブな面々が多く、
メンバーが基本、多忙なので、
忘年会を早めに開催。
みんなでおろした鱈(たら)を
お鍋にしていただくという趣向でした。

今年もご用意いただきました。ドデーン!と太った鱈

ちょっとなんかこう、目が離れていてユーモラスな顔つきに見えますが、生きている時はきっと凛々しいはずです

ギザギザのおろし金みたいな歯。肉食なんですね~
魚を丸ごと一匹で買って、
自分でおろすことの醍醐味は、
頭や骨といったアラも捨てずに、
「命の隅々までいただける」というものですが、
特にこの鱈というお魚は
ほんっとに捨てるところが少ないのが特徴です。
旬の鱈のおなかには、
オスなら白子、メスならタラコと、
ものすごいお宝がずっしり。
胃袋やエラまでいただけるというから驚きです。
パック入りで買おうとすると、
鱈の身と白子、タラコは別で、
それぞれ結構なお値段がつけられています。
しかし、丸ごと一匹で買えば
サイズにもよりますが、
石巻なら1000円も出せば十分かと。

こちらは男子で、おなかの中からはこぼれんばかりの白子が!

こちらは女子。手前のかたまり鱈の子でタラコ。ちなみに奥のかたまりは、中身が詰まった状態の胃袋

胃袋は中身を取り出して、包丁でしごきます(汚れをとる)
いざ、実践!
さあ、それではメンバーたちが
鱈さんおろしに挑戦!
いつものごとく、
石巻が誇る老舗鮮魚店「魚長」さんにて、
職人、ハルオ師匠のお手本からスタートです。
鱈のおろし方は昨年も教わりましたが、
胸のところの骨が三角形になっていて、
三枚におろすのが難解でありました。
さて、今年はうまくいきますことやら。

今回は新入部員が3人も!

この日はついに、県の水産課職員さんも「さかな女子部」の活動を見学に(奥の男性)

♪何が出るかな、何が出るかな♪ で、出たー!大量の白子!!

数匹分でこんなにお宝がとれました!手前の白いウニョウニョが白子、左の黒っぽい塊がタラコ、その間にあるツヤっとしたのが肝、上の赤っぽいのが胃袋です

エプロンがこんなに汚れちゃいました♥ でも、命をいただくってそういうこと
ちなみに、
オスかメスかはおなかを開いてみないとわかりませんが、
さかな女子部並みにツウのみなさんは、
お魚屋さんで「これ、白子入ってる?」などと
聞いてしまうのも
カッコいいかと思います。
夜にはこんなお料理に♥
確かにタラちゃんは
ちゃんとおろうそうとすると難しいです。
繰り返しになりますが、
胸のところの骨が三角形になっていて
身体の構造がなんだかよくわからないんですよー。

胸のところの骨が三角形になっていて、三枚おろしにはちょっとしたコツが必要
しかしながら、
2年目にして部長は思いました。
「別にいいんじゃない⁉
きれいにおろせなくたって!」
何も飲食店で出そうってんじゃないんだから、
自分や家族で食べるもの、
見た目がそれほどきれいじゃなくても
いいんじゃないでしょうか。
上手におろせなくて、
骨にいっぱい身が残ってしまっても、
包丁やスプーンでゴリゴリこそげば
すむことなんですよ。
ハイ!
それではお待たせいたしましたが、
この日のさかな女子部忘年会の献立を
発表いたしましょう(*”▽”)!

まずはメインのお鍋がこちら。鱈の身は柔らかいので、あまり煮過ぎないのがコツ。食べる直前、さっと湯がく程度でいただくと、もう、ふわっふわなのであります!写真はわずか1匹分です
そしてここからが、
宝箱・鱈さんの真骨頂メニューの数々。

料亭で頂いたら超高級な白子の刺身

手前、身と肝とエラ(!)を使った「真鱈の肝和え」

当然のお刺身

胃袋を使ったチャンジャ!
どうです?
鱈さんて、
ほんっとーにすごくないですかーーー!!(*”▽”)
この恵みを最大限にいただくためには、
やはり「捨てない」ということが大事。
パック入りの切り身は、
すぐに調理できて便利かもしれませんが、
一番、栄養や滋味があるアラなどは
全部捨てられてしまっているんです。
ああ、もったいない。
おお、もったいない……。
料理に自信がなくても、
チャレンジできれば大丈夫。
さかな女子も作り方は、
全部クックパッドですからーーーー!!(*”▽”)

それでは皆様、来年もよいギョ年を🐟🐟🐟
さかな女子部
2015年秋にスタートしたコミュニティ活動。水産の街・石巻から日本の魚食文化の復活を叫ぼうという大志を抱き、そのためにはまず、自分たちがもっと魚を楽しまなければ!と、おろし方や料理法の学習にとどまらず、新メニュー開発やイベントでのPRなど、「魚」をテーマにさまざまな活動を続ける。『ほやレシピグランプリ2017』では特別賞を受賞。入部希望者は随時受付中。お問い合わせは『合同会社よあけのてがみ』まで📩info@yoakenotegami.com
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