港町、石巻から
日本の魚食文化復活を叫ぶ。
そんな志のもと発足した
わが『石巻さかな女子部』は、
4年目を迎え、
ついに念願の企画を
実現いたしました!
その名も
『石巻さかな女子部プレゼンツ
牡蠣小屋inひっぽ』。
「ひっぽ」は漢字で書くと「筆甫」、
宮城県丸森町の
山深くにある地域の名です。
ほぼ福島県との境にあり、
同じ宮城県内でも
北部に位置する石巻からは
車で約2時間強の距離です。
以前は里山の自然と
自給自足に近い暮らしに憧れ、
若い移住者や家族連れも
多かったそうですが、
福島第一原発事故後に人口が激減。
平成30年10月末現在では、
571人、251世帯、
その大半が65歳以上で
急激に過疎が進む
限界集落と言われています。

しかしながら、
こちらの人々はとにかく元気。
60代はまだまだ若手、
70代で一人前、
80代でようやく
ベテランと呼ばれるという
ご長寿村の鏡のような地域性。
いくつになっても、
一人ひとりが自立した働き手として
機能し、尊敬され、
ハツラツと生きていらっしゃる。
珍しい里山文化も
目を見張るものばかり、
行って帰ってくるたびに、
仙人たちが棲む天空の世界から
地上の現実に戻ってきたような
そんな余韻に浸れる
不思議な場所であります。

(※の写真は丸森町筆甫地区FBより)
石巻の極上牡蠣に40人が舌鼓
そんな奇跡の里山ひっぽにも、
唯一ないのが海の幸。
そこでわが石巻さかな女子部が、
冬の味覚の王様、
牡蠣をお届けにあがろう!
というのが今回の企画。

殻付きを豪快に
炭火で焼いて食すという、
里山ではありえないドリーム企画。
朝からひっぽの紳士たちが
いそいそと
準備を手伝ってくださいました。
ドラム缶を半分に切った焼き台を用意し、
自前の炭に火おこし、
あっという間に牡蠣小屋会場が完成。



この日、用意したのは、
殻付き牡蠣のほかにも、
前回の活動で作り方を教わった
『台湾風牡蠣飯』、
そして急遽、
今回の企画に賛同してくださった
石巻の水産加工会社さんがくれた未利用魚
(規格外などで市場に出せない魚)で作った
『潮汁(うしおじる)』。
オプションで牡蠣のてんぷらや
炭火で焼くカレイなども準備しました。




そしていよいよ、
住民の皆様が集まってきました!
おひとり様2000円という
有料企画に事前予約が29名。
蓋をあけてみれば
飛び入り参加もあり、
総勢40名を超える方々が
利用してくださいました。
石巻から多めに持参した牡蠣や魚も
ひとつ残らず完売!
ありがたや🐟🐟🐟
ありがたや🐟🐟🐟





また今回、
場所の提供から予約の受付まで、
全面的に協力してくださったのが
今年オープンしたばかりの
『ひっぽのお店ふでいち』さんです。
このお店ができるまで、
住民の皆さんはちょっとしたお買い物も、
車で約20分の街なかまで
行かなければなりませんでした。


地域からのお土産で倍返しされる
結局、地域のみなさんの
全面協力があってこその
開催でしたが、
さらに私たち
さかな女子部は、
地域の皆々様からの
心づくしのお土産の数々に
石巻に帰っても
しばしほっこり気分に包まれた
嬉しくて忘れられない
イベントとなりました。





さあ、次は何をやりましょうか!
春の訪れを待ち、
石巻さかな女子部は
またひっぽに
旬のお魚をお届けに行きますよ~🐟🐟🐟

石巻さかな女子部
2015年秋にスタートしたコミュニティ活動。水産の街・石巻から日本の魚食文化の復活を叫ぼうという大志を抱き、そのためにはまず、自分たちがもっと魚を楽しまなければ!と、おろし方や料理法の学習にとどまらず、新メニュー開発やイベントでのPRなど、「魚」をテーマにさまざまな活動を続ける。『ほやレシピグランプリ2017』では特別賞を受賞。入部希望者は随時受付中。お問い合わせは『合同会社よあけのてがみ』まで📩info@yoakenotegami.com
2015年~2017年の活動レポートは『海街さんぽ』のHPをご覧ください
さかな女子部のFacebookページもぜひチェックしてください!

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