㉕7年半のありがとう。 そして ただいま! たかだまぢ

東日本大震災で被災し、避難所で3ヶ月、仮設住宅で3年間暮らしたお寺の和尚が、奇跡の一本松や巨大なベルトコンベアで全国に知られることとなった故郷、岩手県陸前高田市のことを書いていきます。フレンチブルドッグのハナさんは震災でかつての愛犬を亡くした和尚のために、妻と娘たちが連れてきてくれた新しい相棒です

7年半のありがとう。 そして ただいま! たかだまぢ

9月29日、30日は

わが陸前高田の中心市街地で

「陸前高田市まちびらきまつり」が行われた。

各種出店、

新しい橋「舘の沖橋」の渡り初め、

ツール・ド・三陸、

まちびらき音楽祭、

記念式典などなど、

多彩な催しが行われた。

2日目は荒天だったが、

隣りの大船渡市でも

色々なイベントが開催されたようである。

まちびらき音楽祭の実行委員長は

居酒屋「俺っ家」の大将。

彼は晴れ男として

仲間うちでは有名で

いろんなところで

その力を発揮してきた。

今回も台風24号の影響で

雨予報90%の中、

音楽際の間は

雨を降らせないという神通力を発揮し

夕方には花火も打ち上げられた。

 

直接「まちびらき」とは関係ないが

29日には夢アリーナという会場で

東大寺と鶴岡八幡宮の主催により

「東日本大震災

物故者慰霊と被災地復興への祈り」

が開催された。

震災後寺社の垣根を超えて

これまでに9回行われ、

今回で10回目の開催となった。

祭事と法要を直接見ることができ

我が国が常に

神仏のご加護の下に

様々な困難から

再起を果たしてきた

その歴史に想いを馳せ

とても有意義な日であった。

あまり目に触れることのない

国家鎮護、除災招福を祈る

「大般若経転読」や

四海の平穏を祈る神楽「浦安の舞」など

興味深く見ながら

一日でも早い復興を祈念した。

 

奉納行事として、

さだまさしさんによる奉納演奏がされた。

個人的にも好きなアーティストであり

こちらにも興味があった。

CD「さだの素」は

ドライブ中によく聴く。

当日のセットリストは

案山子

Birthday

精霊流し

無縁坂

いのちの理由

修二会

風に立つライオン

の7曲をギター1本で歌ってくれた。

「今日は45分の時間なんだけど

終わるわけないよ」と

1曲め終了とともに

関白宣言ならぬ延長宣言!

60分も歌い話してくれた。

自分は天才だと言ってはばからない

ユニークなトークや笑いを誘う話術、

終わるとすぐ東京に戻って

生で国営放送の

自分の番組があるらしく、

忙しい中の演奏であった。

震災後、

被災地に来た時には

歌えなかったという

「精霊流し」は

深く心に染み入り

涙する人も多かった。

 

お檀家さんに

この行事への参加勧奨をした際、

浄土宗でお願いして

さださんに

作っていただいた曲があるので、

もしかしたら

歌ってくれるかもしれないから、

是非参加して下さいと話した。

浄土宗の宗祖法然上人の

800年大遠忌(800回忌)に

法然共生(ほうねんともいき)イメージソング

「いのちの理由」という曲である。

カバーしているアーティストも

何人かいる。

長く歌い繋がれていく曲になるようにと

浄土宗からのリクエストがあったことを話し

「浄土宗の思うツボだ」

と笑わせてくれた。

楽しいひと時であった。

菅原瑞秋(すがわら・みずあき)、1958年生まれ。岩手県陸前高田市にある浄土寺の住職。以前は併設の幼稚園で園長も務めていたが、東日本大震災で寺は大規模半壊、園舎は跡形もなく流され現在休園中。奇跡的に家族の中には犠牲者が無かったが、愛犬一匹を失い、自身も避難所で3カ月、仮設住宅で3年間の生活を余儀なくされた。最大規模の被災地にある寺の住職として、犠牲者の魂や遺族たちの心を支え続けている。現在は妻と震災後にやってきたフレンチブルドッグのハナちゃんと生活。3人の子どもたちは成人し、それぞれ東京などで暮らしている。

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