③こんなに人がいたの⁉

東日本大震災で被災し、避難所で3ヶ月、仮設住宅で3年間暮らしたお寺の和尚が、奇跡の一本松や巨大なベルトコンベアで全国に知られることとなった故郷、岩手県陸前高田市のことを書いていきます。フレンチブルドッグのハナさんは震災でかつての愛犬を亡くした和尚のために、妻と娘たちが連れてきてくれた新しい相棒です

こんなに人がいたの⁉

陸前高田市の特産品が並ぶ「産業まつり」が、

今年も開催されました。

陸前高田市での『産業まつり』は11月4日と5日に開催

震災後は毎年場所を変えてきましたが、

今年は初の「かさ上げ地」での開催。

(かさ上げ地=津波で壊滅状態となった中心市街地を再生するため、

約10メートルかさ上げした場所)

来年以降もこの場所で行われるそうです。

陸前高田市を支援する自治体からの出店もあり、

遠くは佐賀県武雄市からイノシシ丼ほか、

北海道網走の大空町からはそばや小豆など。

地元からも農協、漁協、

地元仮設商店で営業している店もテントで出店。

木工のワークショップなど、

日頃は単独で営業しているいろんな店舗が

同じ敷地内に会しました。

こんなに人がいたの? 知らない人がたくさん!

風が吹いて寒かったけど、

温かい食べ物や地元出身のシンガーソングライターの歌、

郷土芸能など賑やかな楽しい二日間でした。

かさ上げ地にはまだ店が少なく、

賑わいを取り戻すのはこれからです。

どこへ行くにも一緒のハナさん。もちろん産業まつりにも!

菅原瑞秋(すがわら・みずあき)
1958年生まれ。岩手県陸前高田市にある浄土寺の住職。以前は併設の幼稚園で園長も務めていたが、東日本大震災で寺は大規模半壊、園舎は跡形もなく流され現在休園中。奇跡的に家族の中には犠牲者が無かったが、愛犬一匹を失い、自身も避難所で3カ月、仮設住宅で3年間の生活を余儀なくされた。最大規模の被災地にある寺の住職として、犠牲者の魂や遺族たちの心を支え続けている。現在は妻と震災後にやってきたフレンチブルドッグのハナちゃんと生活。3人の子どもたちは成人し、それぞれ東京などで暮らしている。

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