東日本大震災で被災し、避難所で3ヶ月、仮設住宅で3年間暮らしたお寺の和尚が、奇跡の一本松や巨大なベルトコンベアで全国に知られることとなった故郷、岩手県陸前高田市のことを書いていきます。フレンチブルドッグのハナさんは震災でかつての愛犬を亡くした和尚のために、妻と娘たちが連れてきてくれた新しい相棒です
過去最多の参加者
「復活の道しるべ陸前高田応援マラソン2017」が
隣町の米崎町で開催されました。
以前は市民マラソンの名前で行われていたが、
震災後は市民以外も多くの人が参加し、
復興の後押しをしています。
以前は4人でタスキを繋ぐ、
駅伝の部もあり、
この連載で前に紹介した「俺っ家」という居酒屋から
「生ビール団」と「酎ハイ団」という2つのチームが参加。
私は「酎ハイ団」の監督をし、
「生ビール団」は新記録で優勝。
それ以来の参加となりました。
今年は、1.9キロのエンジョイランの部にエントリーし、
小雪のチラつく中、無事完走!
過去最多の参加者で賑やか、特に楽しかった。
真剣に記録を狙う人、
仮装して楽しんで走る人。
ピリピリムードはなく
本当に楽しい大会でした。
来年も、必ず。
菅原瑞秋(すがわら・みずあき)1958年生まれ。岩手県陸前高田市にある浄土寺の住職。以前は併設の幼稚園で園長も務めていたが、東日本大震災で寺は大規模半壊、園舎は跡形もなく流され現在休園中。奇跡的に家族の中には犠牲者が無かったが、愛犬一匹を失い、自身も避難所で3カ月、仮設住宅で3年間の生活を余儀なくされた。最大規模の被災地にある寺の住職として、犠牲者の魂や遺族たちの心を支え続けている。現在は妻と震災後にやってきたフレンチブルドッグのハナちゃんと生活。3人の子どもたちは成人し、それぞれ東京などで暮らしている。
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