⑲もう、お金に振り回されない

東京でフリーライターをしていたアラフィフシングル女子。東日本大震災を機に東北へ通い始め、2015年にはついに宮城県石巻市へ移住。現在は庭付き中古一軒家を購入し、会社も設立。愛猫のふーちゃんと共に大海原へ漕ぎだした、そんなドキドキハラハラな毎日を記していきます 

もう、お金に振り回されない

18歳から一人暮らしをはじめ、

25歳からフリーライターとして生きてきた私は、

常に、経済不安と

隣り合わせの生活を送ってきました。

そして今では、

アラフィフ、独身、地方暮らしの猫持ち。

この先も今までと同様、

「食べていけなくなったらどうしよう…」などと、

ただ漠然とした不安に揺れ動いていては、

人生100年と言われる今、

とても気力が持ちそうにありません。

一般に「フリーライター」といえば、

出版社などの外注先となり、

雑誌の記事や書籍の執筆で

食べている人のこと。

これ1本でいく、本業とするにはやはり、

それなりのスキルと経験、

なにより情熱が必要です。

そのうえで、

主に東京発となるメジャー誌などからの

仕事依頼が途切れなければ、

自分の名前で本を出せるほどの

売れっ子でなくても、

一般的なサラリーマンの収入は、

割と簡単に超えていきます。

やはりそこは技術料、

単価は高めの設定というわけです。

 

朝は何時に起きようが、

どこで仕事をしようが自由。

満員電車や退屈な会議にも

あまり縁がありませんから、

傍から見れば、

うらやましい商売かもしれません。

 

しかしながら、

その暮らしを手放しで楽しめるのは、

仕事の依頼が来て、

ああ、今月も大丈夫そう!と

安堵する瞬間が最大と思うのは私だけでしょうか。

もちろん仕事自体は

刺激的で面白く、

有名人など普通では会えない人に会えたり、

取材で海外へも、

あるいは自分が関心を持つテーマを

深く調べて書けることもあります。

しかし、その多くがやはり、

出版社の決済が必要となる以上、

「売れるかどうか」が最優先。

外注のライターが自分の仕事を

完全にコントロールするということは

難しいといえましょう。

 

さらに、

長年仕事をくれていた雑誌が

突然廃刊になったり、

自分をかってくれていた編集者が

異動・退職という事態によっても、

生活の基盤はいとも簡単に崩れてしまいます。

その恐怖たるやハンパなく、

いくらお金を稼いでも足りないと思い込む

強迫観念ループ!

これが本当に

「自由な生き方」と言えるのだろうか?

かといって、

お金さえあれば「自由」が手に入るとは、

さすがにある程度の

大人になると思えません。

働かなくても

生活が成り立つからといって、

遊びのような

負荷が無いことだけをやって生きる、

というのは、

実は最も空虚で

退屈な人生じゃないかと思います。

その結果、

誰からも必要とされず、

社会的な信用も得られないというのは、

本当に、しんどい……。

 

そこで私は、ついに、

ひとつの結論に達したのでありました。

自分が思う理想の人生。

それは、使命だと思って

心から喜んで行える仕事、

そういうものに

時間や労力を100%使えるというもの。

いまわの際に、

人生をこのために使った!

悔いなし!と

深々、納得できるような、

そんな生き方ができてこそ、

本物の「自由人」と

言えるのではあるまいかッ。

 

と、主にはそんなワケで、

約2年半前、

東京から宮城県石巻市に移住してきました。

いわずもがなここは、

東日本大震災の最大被災地であり、

かねてからの過疎や高齢化も深刻な地方都市。

人に必要とされたい欲と正義感の強い私が

「やったるでー!」と

その気になるには十分な環境で、

しかも、

海の近くで食べ物が尋常なく旨い!という

奇跡のオプション付きであります。

ここでなら、

自らぜひともやりたいと思い、

持てるスキルと経験を駆使して、

社会の助けにもなることを

見つけることができるでしょう。

毎日おいしいものを食べながら(ココ大事)。

あとは、経済がついてくるかどうか!

問題はそこだけです。

やはり生きていく限り、

お金のことは切っても切れません。

しかし私の場合は、

いくら経済がついてきても

満たされることがなかった

東京ライフに比べ、

こちらでは精神的に

満たされる要素が多いので、

最低限キープできればそれでいい、と

思えるようになったのが大きいです。

では、最低限って

いったいいくらなんでしょう?

私は意を決し、

けして安くはない相談料を捻出。

ファイナンシャルプランナーと呼ばれる

「お金のプロ」に

教えを乞うことにしました。

(つづく)

ふーちゃんの妹分、クロちゃんも、先日避妊手術。費用は3万円超え。ニャンコ費は結構かかるのですが、癒され具合もハンパないのでコスパは高いと考えます

塩坂佳子(しおさか・よしこ)

1970 年生まれ、大阪府高槻市出身。関西学院大学文学部卒業後はアルバイトなどを経験し、25歳でフリーランスのライター兼編集者として開業。2000年に大阪を出て、友人が住む小笠原諸島父島へ。釣り船の手伝いなどをして島暮らしを満喫、その様子を雑誌に連載するなどして2年間の長期滞在を楽しんだ。その後、板橋区へ移住し、東京でのライター・編集業を本格始動。主な仕事は結婚情報誌「ゼクシィ」や「婦人公論」などで執筆。出版社との契約で中国上海市に1年間駐在、現地編集部の立ち上げと雑誌創刊などにも関わった。

東日本大震災後は、震災ボランティアとして宮城県を中心に訪問。2013年には、上海在住のイラストレーター・ワタナベマキコと共に、東北の名産品をユニークなキャラクターにした東北応援プロジェクト「東北☆家族」を立ち上げ。東京に住まいながら活動を続け、2015年秋に宮城県石巻市へ移住。2年間は主に石巻市産業復興支援員として、復興や地方再生を促す街の情報発信を担当した。2017年9月には自分の会社を設立。現在は、自宅兼オフィスとして購入した築50年の庭付き中古一軒家をDIYでリノベーションしながら、愛猫・ふーちゃんと共に新生活をスタートさせたばかり。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA