①壊れ主婦のはじまり

普通の主婦が突然のうつ病発症!「心の風邪」という言葉が世に出始めた頃でした。約10年の闘病生活から抜け、今年になって自ら一錠の薬も飲まなくなった筆者。この連載は、一度は壊れてしまった主婦が自分だけでなく家族の笑顔も取り戻すための奮闘記です。

壊れ主婦のはじまり

今から11年前、2006年8月のある日、

子どもたちに昼食を食べさせて、

仕事にもどる。

一日に自宅と会社を二往復するのが、

私のいつもの夏休み期間でした。

今でも、どういう状況だったか?よく覚えていませんが、

突然、会社に入っていけなくなりました。

ただ、頭を何かで殴られたような「ドーン」と打たれたような痛み。

吐き気もありました。

上司に電話を入れて、

その日は自宅に帰りました。

 

当時は長男が小学5年生、

次男が小学3年生、

長女は保育所の年長さん。

実家がある仙台から宮城県第二の都市である石巻市に嫁ぎ、

10年以上が経ったころでした。

嫁として妻として、子どもたち3人の母として、

家と会社と夫の実家という狭い行動範囲の中でのみ生活して、

自分の実家には帰ることもなく

色んな思いをたくさん抱え込んでいた頃でした。

ちょうど「うつは心の風邪」という言葉が

世の中に出始めた頃。

しかし、「風邪は万病のもと」というように

こじらせてしまうと私のように長期の投薬治療をうける事になります。

その後は、双極性障害(躁うつ病)に転じていたことを

どの病院からも指摘されず、

詐欺被害にあったり、買い物依存になったりもしました。

自分では正常な心を取り戻したと思っていても、

一度入院した病院の医師からは

「再発したらここに入院するように」と言われ、

保険のように月一度の通院をかかさず、

投薬され続けました。

結果、副作用で手術にまで発展。

その体験から自分で少しずつ薬を減らし、

今年の春、やっと1錠も薬を飲まなくても

眠れるようになりました。

「うつ」が「治る」ことについて、

専門医は「治癒」という言葉は使わずに、「寛解(かんかい)」といいます。

これは「症状が緩和され病気の勢いが治まった事」ですが、

まれに再発する場合もあるので要注意という状況。

私は自分の経験を無駄にしたくありません。

ですから、必要な人に私の体験談が届くよう、

できる限り正直に書いていきたいと思います。

【Seiko】    宮城県仙台市出身。高校卒業後は通信関係の会社に就職。23歳で最初の夫と「成田離婚」を経験し、30歳で二度目の結婚を機に退職。石巻市に移り住み、3人の子供をもうけるが、2006年頃から心の病を発症。「うつ病」と診断され、約10年間の闘病生活を余儀なくされる。今年になって自ら一錠の薬も飲まずに生活。現在は懸命に社会復帰を目指している。

1 個のコメント

  • 誰にでもあり得る事だけに、自分が同じ症状に陥ったら…と、感情移入しながら読みました(^-^)

    普通の生活で突然ですか?
    原因となる悩みが何だったのか、分からないとくれば尚の事、自分の心と向き合って、そして常に自己承認、自己解放してあげようと思います。

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